今回は、健康について正しく知りたいと思い読んだ「健康になる技術大全」について紹介します。
この本をおすすめできる人
・「健康」についてエビデンスに基づいた正しい情報を知りたい人
・不健康な習慣をやめられない人
・運動やダイエット等を続けることができない人
「健康になる技術大全」を読んだきっかけ
自己紹介の記事でも触れましたが私は2025年7月に「シェーグレン病」と診断されました。
入院したこともあり私の中で「自分の体のことをもっと考えていきたい」「まー君が大人になるまで健康でいたい」と思うようになりました。
そんなとき、ピボットYoutubeで「健康になる技術大全」が紹介されており興味を持ちました。
特に、エビデンスに基づき健康について解説されていたので手に取りました。
今ではネットで健康法等を調べられる状況ですが、何が正しくて何が間違っているのか分かりにくいです。この本があればネットに惑わさられず正しい情報を選ぶことができると感じました。
概要

「健康になる技術大全」は健康に関して、章ごとにエビデンス、行動、習慣、食事、運動、睡眠、ストレス、感情に分けて説明されています。
著者が述べていることはエビデンスに基づいており、巻末には参考にした論文が羅列されています。
各章で特に印象に残った言葉、考え方を紹介していきます。
読んで良かったポイント
①習慣を変えるためには、自分を取り巻く環境を考えていく必要があると分かった
②世間で触れる健康情報の曖昧さを理解できた
①習慣を変えるためには、自分を取り巻く環境を考えていく必要があると分かった
健康に影響を与えるのは、 職業や収入、教育年数といった社会経済的な状況を含む環境要因が一番大きい
「健康になる技術大全」林 英恵著 ダイヤモンド社出版(2023/2/28)より引用
まずは、行動、習慣の章で印象に残った言葉、考え方を紹介してみます!
私は、シェーグレン病を診断されてから「お酒を飲む頻度を減らすために、週二回は休肝日にしよう」と決意しました。
しかし、時間が経つにつれ「まあ、今日は仕事も頑張ったし少し飲んでしまおう」と思うことが多くなり、なかなか休肝日を守れずにいました。
自分の体のためなのに守ることができず、飲んだ次の日に落ち込むこともありました。

決めたことを守れない、意志が弱いせいだと思っていました。。
みなさんも同じように習慣を変えれず自分自身を責めてしまう経験はありませんか?
この本には、上記の言葉のように自分以外に習慣をやめれない、継続できない原因があると述べられています。
自分で選択している生活習慣も住んでいる場所、人間関係、職業、メディア等が健康の選択に影響を与えています。以下にお酒に関する例を挙げておきます。
- 場所:近所にコンビニがあり金曜日の夜はついついおつまみを多めに買ってしまう
- 人間関係:両親や友達がお酒好きで、集まりがある度に二日酔いになるまで飲んでしまう
- 職業:営業職であり取引先や上司との飲み会が頻回で飲酒頻度が多くなる
- メディア:有名人がお酒のCMに出ており、お酒はかっこいい飲み物と誤解してしまう
また、著者は人間の認知(考え方の癖)も健康になることを邪魔してしまうと述べられています。
🌄考え方の癖
認知不協和 ⇒がまんする方が体に良くない
バンドワゴン効果 ⇒私の周りでみんなやっているし
ピーナッツ効果 ⇒ちょっとくらいやったところで、何も変わらない
リアクタンス ⇒やめろと言われると、やってみたくなる。やれと言われるとやりたくなくなる
直感的な判断 ⇒楽しいから大丈夫
「健康になる技術大全」林 英恵著 ダイヤモンド社出版(2023/2/28)より引用
上記5つの癖を紹介されています。私は特に「がまんする方が体に良くない」という考え方が常に自分の中にありお酒を飲むことを正当化していました。。
「今お酒を飲むことを我慢したらストレスが溜まって体に良くない」「お酒は体にいい効果もある」と自分に言い聞かせていたことに気づけました。
上記のように、自分以外の環境や人間が本来持っている考え方の癖により、健康の習慣作りは一筋縄ではいきません。
単に意志が弱いから習慣が続かないわけではないです。

習慣を変えることは簡単ではないと分かると、何だかすごいことにチャレンジしていると思えるようになりました笑
②世間で触れる健康情報の曖昧さを理解できた

次に、食事、ストレスの項目で印象に残った言葉、考え方を紹介します!!
食事
普段週1日以上お酒を飲む人の場合、休肝日が週1~2日ある人は、飲酒量にかかわらず、がんや脳血管疾患による死亡リスクが低下していました。
「健康になる技術大全」林 英恵著 ダイヤモンド社出版(2023/2/28)より引用
私の両親はお酒が大好きです。両親の口癖は「酒は百薬の長、お酒は体に良いんよ」でした。そのため、お酒を飲むことは体に良い影響もあるというポジティブな考え方に触れる機会が多かったです。
①でも触れたように、自分にもお酒に対してポジティブな考えが根付いていました。
この本ではお酒に関してエビデンスに基づいた情報が紹介されており、とても耳が痛かったです。。
少量のお酒は体に良いという結果は、心筋梗塞等の一部の疾患にのみ当てはまります。脳出血やがんに対しては飲酒量に比例して疾患や死亡率のリスクは高くなると記載されています。
「お酒は体に良い」はとても限定的で狭い意味なのだと納得しました。。
休肝日に関しても上記のように記載されています。
この本を読んでから休肝日を月曜、木曜と決め必ず守ることができるようになりました。それだけ、確かな情報を知ることは価値があるなと感じました。
ストレス
ストレスが、健康的な習慣の邪魔をし、不健康な習慣を助長する大きな要因になる
「健康になる技術大全」林 英恵著 ダイヤモンド社出版(2023/2/28)より引用
みなさんは「ストレス」について深く考えたことはありますか?
私は、漠然とストレスを感じ続けると、常にイライラしてしまったり、食欲がなくなる、悲観的になるぐらいしか想像できませんでした。
上記の言葉のようにストレスを感じると健康的に悪い行動を取りやすくなったり、悪い習慣に戻りやすくなると説明されています。

仕事がうまくいかなかった日は休肝日を無視してお酒飲んでいました、、、
みなさんも似たような経験があると思います。
🌞ストレスへの対応方法
7つの方法が説明されています。特に印象に残った方法が2つあります。
①家事の時間を減らすよりも女性の負担感をなくす
上記でもお伝えしたように健康的な習慣を作るためには、周りの環境が重要です。夫婦関係も大切な環境要因の1つです。
女性の家庭でのストレスを減らすことは重要だと思います。
減らすポイントとしては、妻が「夫が自分と同じくらい家の仕事をしている」と感じれているかと述べられています。
分担の仕方は、時間である必要はなく頻度などを工夫し、家事の仕事の比率を同じにすることです。
夫側は、「家事は”手伝う”ではなく”一緒に取り組んでいく”」という気持ちが大切だと思います。
この本を読んで、自分自身の家事への取り組み方や意識も変わりました。
週末には妻とお互いどのような家事をするか話し合ったり、2人で家事をする時間を作っています(妻が洗濯物をしていたら、自分は皿洗いをする等)

小さい家事でもやったことは妻に伝えるようになりました笑
②体を動かす

運動によるメリット
⇒ストレスで受けたダメージを運動で覆せる
⇒気持ちが良いと感じるホルモンによりストレスに対応できる力がつく
「健康になる技術大全」林 英恵著 ダイヤモンド社出版(2023/2/28)より引用
運動もストレスを和らげる方法の1つです。
運動の章で詳しく書かれていますが、運動習慣を続ける方法として「目標を持って記録する」ことを実践するのが良いと述べられています。
記録することで視覚的に成果が分かり成功体験を積みやすくなると思います。
目標設定も重要で、「毎日歩く」では抽象的なので「家の近くの公園まで散歩し、毎日3000歩を目指す」のようなできるだけ具体的に決めていくのがポイントです。
私は、仕事と子育てに忙しいため長い時間を運動に費やすことができません。
そのため、日常生活の中で運動を意識したいと思い「ウォーキング」に取り組み始めました。
方法としては、iPhoneで最初からインストールされている「フィットネス」というアプリを使用し、歩数に基づいた1日の消費カロリー目標を設定しています。
歩数と歩行距離を把握できるだけでなく、目標達成を促す定期的な通知機能も備わっています。
訪問リハビリとして1日中車を運転しているので何回かコンビニ等に立ち寄ることがあります。
なるべく店舗から離れた場所に駐車し、歩数を伸ばすようになりました。
また、店の中を1周するよう心掛けています。
上記のように日常生活でも歩数を伸ばす手段があることをこの本を通じて学びました。
最後に
私は、この本を読んで本当に良かった点は、「今まで曖昧だったこと、考えないようにしていた習慣が、エビデンスに基づいた情報により向き合わないといけないと思わせてくれたこと」です。
「健康になる技術大全」は、習慣が長続きしない、やめられない方に理論的に実践できる方法を教えてくれる素敵な本だと思います。
健康について1度深く考えてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!

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